敵意帰属バイアスを知れば夫婦仲が良くなるかもしれません。もちろん職場での人間関係にも当てはまります。
今回ご紹介する敵意帰属バイアスの原因や改善策は、きっとあなたのストレスを減少させるはずです。
前半では敵意帰属バイアスの概要、後半では改善策や対処法をお話しします。
あなたに幸あれ!
敵意帰属バイアスとは
敵意帰属バイアスとはなんでもかんでも悪意に感じてしまう心の状態です。なぜか相手を敵とみなすので攻撃的になり、人間関係でトラブルを起しやすくなります。
敵意帰属バイアスは認知の歪み
敵意帰属バイアスは判断や解釈がおかしくなる認知の歪みです。認知が歪んでいるので、思い込みによって被害妄想に陥ってしまいます。
とにかく人の話を聞かずにイライラしながら、自分の意見ばかりを押し通そうとする人などは、認知の歪みが考えられます。
自分で自分の首を絞めている状況ですが、本人は気付かないケースが多いようです。なので認知のゆがみにより、敵意帰属バイアスにかかるとめちゃんこ生きにくい!もちろん周囲ははた迷惑です。
敵意帰属バイアスの原因
敵意帰属バイアスの原因は自信のなさや自己理解の乏しさなどです。心が未熟な状態といえるので次のようにも表現できます。
- 自己肯定感の低さ
- 自己効力感の低さ
つまり「生育環境」の問題かもしれません。認知の歪んだ親に育てられた可能性があります。
毒親の親もおそらくは毒親。
子育ては世代間連鎖します。
気付いた世代での断ち切りが大切。
▶子育て失敗3パターンと自己肯定感だけでは無理な理由/ヒント:親権制
敵意帰属バイアスで話が通じない?
敵意帰属バイアスでは話の通じない現象が起きます。伝わらないからと、丁寧に伝えようとするほどに話がこじれてしまうのです。
たとえば夫婦で建設的に会話をしたくても、トンチンカンな回答ばかりが返ってくる。しかも言葉に攻撃性があって怒りを露わにしてくる。こんなときは相手が敵意帰属バイアスにかかっている可能性があります。
認知能力に関係するので、心の成長段階である子どももかかりやすいそうです。反抗期などはわかりやすい例といえるかもしれません。
とはいえ身近な人が敵意帰属バイアスさんだと大変!
敵意帰属バイアスを自覚できるのか
敵意帰属バイアスは認知の歪みなので、自覚はなかなか難しいかもしれません。 再現性があるらしく、何度もバイアス状態を繰り返してしまうとか。
あらゆるものに敵意や悪意を感じてしまうのは、自己防衛の裏返しでもあります。自分を守るために攻撃的になってしまうのです。
自覚するには自分を守る環境がまずは必要になります。
子どもの場合だと身を守れる環境は「親」がベストでしょう。大人だと寄り添ってくれる誰かの存在がポイントです。
敵意帰属バイアスを夫婦で改善する方法
敵意帰属バイアスを夫婦で改善する方法を3つご紹介します。サポート側が負担に感じるなら無理しないのが大切です。
- 話にただ耳を傾ける
- 説明しようとしない
- 安心させてあげる
敵意帰属バイアス改善策 ①話にただ耳を傾ける
敵意帰属バイアスではあらゆる言動に悪意を感じてしまいます。なので相手の話をただただ聞くのがおすすめです。新たな言動がなければ新たな敵意も生みにくくなります。
また敵意帰属バイアスでなくとも、人は話を聞いてもらうと心が落ち着きやすいです。適度な相槌を入れつつ、話しを聞く姿勢を試してみましょう。
敵意帰属バイアス改善策 ②説明しようとしない
敵意帰属バイアスへの説明はご法度です。論理的に話をしても理解を示してくれません。それどころか説明するほどにバカにされていると感じてしまうそうです。
はためには勘違いしているように映るので、説明したくなるかもしれません。しかし認知が歪んでいるだけなので、説明は状況を悪化させてしまいます。
説明しようとしないを胸に。
母は説明しまくって大失敗。
敵意帰属バイアス改善策 ③安心させてあげる
敵意帰属バイアスを改善するには、安心させてあげるのが効果的です。バイアス状態になるのは自分を守るためだから。大切なのは相手のありのままを、まずは受け入れてあげることです。
①の繰り返しになりますが、「そーか」「なるほど」「あなたはそう思うのね」などとひたすら相槌して、相手の話をきいてあげます。話の受け入れは安心に繋がるからです。
否定はもちろん肯定する必要もありません。
とはいえムズイ。
夫婦ならなおさら。
まずは自分の心の安定から。
敵意帰属バイアス夫婦の日常会話は泣けてくる
敵意帰属バイアスにパートナーがかかっている夫婦は、日常会話が狂気の沙汰かもしれません。モラハラなんかは認知バイアスにかかっている可能性大!
繰り返しますが論理的な会話ができないので問題解決しにくいです。ましてや別居や離婚、家族の未来についての大切な話になるほど、話がややこしくなるかもしれません。
まずは相手との関係性をどうしたいのかを考えましょう。
距離を置きたい?
仲を深めたい?
敵意帰属バイアスを知るだけでもストレス減!
敵意帰属バイアスを知っているだけで、人間関係のストレスが減る場合もあります。内容はどうあれ、理由がわかれば安心するからです。
話がかみ合わず攻撃性の強いコミュニケーションでは、相手の敵意帰属バイアスを想定してみましょう。
敵意帰属バイアスは誰でもかかる可能性があります。コミュニケーションがうまくいかないときは、自分自身のバイアスも考えてみるといいかもしれませんね。
あなたのストレスが減りますように!
おしまい。
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