子育て失敗3パターンと自己肯定感だけでは無理な理由/ヒント:親権制

失敗する子育てを知ってリスクヘッジしたいけど、情報が溢れすぎてよくわからなくなりませんか?

「子育て難しいな。頑張ってるけどモヤモヤする子育てになってる。自己肯定感さえあれば大丈夫なんかな?そもそもなんか子育てしにくくない?」

こんな不安を解消させます。
記事の内容はコチラ。

  • 失敗する子育て3パターン
  • 失敗しない子育てへの注意点
  • 失敗する子育ては親権制がうみだした?
  • 子育てする上で一番大切なこと

私は量より質の子育てに興味をもつ、ふたり息子のいるお母さんです。自己肯定感など、子育てにまつわる心理本を読み漁って実践した結果、「失敗しにくい子育てのコツ」みたいなものが掴めました。

そんな私は子育て歴13年くらいですが、ちょこっと不思議な親子時間を過ごしています。 「子の連れ去り」という社会問題により、2017年からふたりの愛息子と母子分断状態だからです。

4年間の親子時間は「約1680時間=70日」

とはいえ不思議な親子時間を大切に使って、私たちは「母子の絆」を固く強く結んでいます。

共働きの家庭では「子どもと過ごす時間が少ない」という悩みがあるかもしれません。

そこで今回は、極少時間で息子たちと良好な親子関係をつむぐ私が、『失敗する子育てのパターンや注意点』を解説しようと思います。 日本の「親権制」に絡ませて、社会全体が失敗する子育てをしている理由も書き添えます。

ここでしか得られない子育て情報です。
それではいってみましょーう!

失敗する子育て3パターンとは?

失敗する子育てなんて実はありませんが、遠回りしちゃう方法はあります。

子育ての目標を「子どもの自立」と定義したとき、親が子どもに与えられるものは主にふたつです。「愛する」と「責任」。このふたつがそろわないと人は自立しにくいので、組み合わせ的に次の3パターンが失敗例となります。

  • 愛することも責任も教えない
  • 愛することだけ教える
  • 愛することを教えずに責任だけ求める

失敗する子育て①愛することも責任も教えない

自己肯定感も自己効力感もない状態です。子どもは自分を好きではなく、なにもできないと思い込みます。

子ども
どーせできへんし

もはやネグレクト。
問答無用に生きづらい!

失敗する子育て②愛することだけ教える

基礎となる自己肯定感はある状態ですが、成長するにつれて人間関係での葛藤が懸念されます。責任を学んでいないと「自己効力感」が弱く 、問題を解決しにくいからです。

問題を処理する力は自信につながります。責任を知らないと挫折が多くなるので、せっかく育んだ自己肯定感がしぼむかもしれず、もったいないです。

「自由」と「放置」を勘違いすると起きやすくなります。

失敗する子育て③愛することを教えず責任だけ求める

自己肯定感がなく、責任を学ぶための「逆境や問題」に立ち向かえません。安心できない状況で常に責められている環境になります。

文字にするとなんか恐怖!

おそらく日本の家庭で一般的に多くみられる子育てでしょう。「自分がない」状態で「すべきこと」だけ詰め込まれ、「失敗」が許されない環境です。

学校教育がわかりやすい

失敗しない子育てへの注意点

失敗しない子育ての注意点はたったふたつで「愛する」と「責任」です。子どもに「自分は大丈夫!」と「自分はできる!」の感覚を育ませるのが大切。

  • 愛する:自分は大丈夫!→自己肯定感
  • 責任:自分はできる!→自己効力感

「自分は大丈夫!」は自己肯定感になる

「自分は大丈夫!」の感覚は自己肯定感のある状態です。親から「愛する」ことを教えられた子どもは、理由なく確たる安心感をもっています。

親が子どもの絶対的な心のよりどころとなっていれば、「愛する」子育てができています。何があっても親は自分の味方だと信じて、子どもが安心しきっている状態です。

「自分はできる!」は自己効力感になる

「自分はできる!」の感覚は自己効力感のある状態です。親から「責任」を学んだ子どもは問題処理能力があるので、人生の逆境にくじけないメンタルをもっています。

また、無条件に愛してくれる親がいれば、子どもの心は安定します(=自己肯定感)。失敗を恐れずに挑戦できる(=自己効力感)ので、社会の荒波にも臨機応変に対応できます。

幼少期の挑戦と失敗の繰り返しが「自己制御=責任」の学びとなり、自己効力感が育まれていきます。

自己肯定感と自己効力感は相関!

母の説明ではいまいちわからん!という方は、「お母さんの自己肯定感を高める本」「 子どもの自己効力感を育む本 」を読むとスッキリします。Kindle Unlimited でなら無料です。

失敗する子育ては親権制が生みだした?

実は日本社会は失敗する子育てを30年以上続けています。そして失敗に深く関係するのが日本の「親権制」です。親権制は家族の概念となるシステムで、社会の基盤制度だから。つまり私たち日本人の価値観の源泉です。

「社会の成長」の失敗は「子育て」の失敗

だからもし子育てがうまくいかなくても、自分を責める必要はありません。社会全体で失敗する子育てをくり返しているだけです。

子育てできない社会で子育てを試行錯誤しているのだから、むしろ自分をめちゃんこ褒めてください。

私がんばってる!

▶敵意帰属バイアスで夫婦仲崩壊?原因や改善策を知ってストレスを減らそう

失敗子育ての再生産を続ける高度成長期と長期停滞期

子育ての失敗が色濃くなってきた時代背景を追っていきます。

  • 高度成長期→母性力に偏る
  • 長期停滞期→母性力と父性力の混同
  • 崩壊衰退期→わけわからん

ココで重要となるのが、高度成長期と長期停滞期の子育て背景となる「単独親権」の思想です。当時の未来、つまり今の社会を支える子どもたちの育てられ方が、まさに単独親権による捻じれ価値観のなれの果て。

なれの果て子育てされた大人が今の子育て世代

▶単独親権の問題点/子どもを守るのは社会の賢さで優しさ

子育てに必要なのは「母性力」と「父性力」

子育てに必要な力は、絶対的な愛を育む「母性力」と問題に立ち向う力を育む「父性力」です。

人生のステージは大きく分けると、「安心する場所」と「挑戦する場所」のふたつ。たとえば「家族」と「社会」です。

私たちは安心できる場所があるから、挑戦できる場所へといけます。生きる力を育めるのは相互の行き来があるからです。

なので子育てに必要な力はコレ。

  • 安心の母性力(家族)→自己肯定感
  • 挑戦の父性力(社会)→自己効力感
大人の成長過程も一緒やで

単独親権には「性別役割分担」の概念がある

単独親権には「母性力」と「父性力」を明確に分ける概念があります。「子育て=女性」「仕事=男性」の性別役割分担です。

子育てを「愛の贈与」と考えるのであれば、理にかなった役割分担になります。自己肯定感には「無償の愛」が必要で、自己効力感には「責任」が必要だからです。

親は子どもを、包み込むように母性力で愛し、突き放すように父性力で責任を学ばせます。この繰り返しで子どもは「自分は大丈夫!」「自分はできる!」と成長して自立へ。

単独親権制はその役割を女性と男性の性別でしています。そして性別役割分担が子育てに適するように機能していたのが、きっと戦前の時代。

現実のコミュニティがしっかりしている時代背景

子育て概念が捻じれる高度成長期と長期停滞期

日本の転換期となる高度成長期と長期停滞期では、家族の形態が大きく様変わりします。たとえば核家族化や共働き世帯の増加です。

しかし家族観をつくりだす親権制は変わらないまま。結果として社会が捻じれてしまい、閉塞感が蔓延し、2022年の沈みゆく日本ができあがります。

『家族関係社会支出の対GDP比』
引用元:第1部 少子化対策の現状(第1章 2)|内閣府

上記グラフは家族を支援するため各国の支出の対GDP比です。OECD加盟国の平均値は約2.1%、日本は1.58%。

高度成長期の子育て環境は母性力のみ

高度成長期は父性力の欠ける子育て環境になります。つまり主に母性力だけで子育てする時代です。

結果、子どもたちの「社会で生きる力」が弱りはじめます。

経済の発展により男性の仕事負担は増え、専業主婦が主流となり、家庭内での性別役割分担が確固たる価値観へ。

一方で女性の進学率も社会進出もこの時期に増えますが、単独親権の家父長制の価値観が残る社会では女性の地位は低いままです。


女性は「自分はできる!」を味わえる「責任」の学び方を味わえないまま、 抑圧された社会で必死に子育てをします。

2022年の今の似たようなもん!?

長期停滞期の子育て環境はぐっちゃぐちゃ

長期停滞期では父親の子育て参加が推奨されはじめます。母性力と父性力の混同がはじまって子育ての空洞化へ突入です。

社会では「子育て=女性」の概念がまだ根強く、子育て環境は整わないままなので親の学びも進みません。

従来の母親の仕事を父親が担う意識は増しますが、おむつを替えたり食事を作ったりするのは、大切とはいえ表面的な子育てです。

子育ての本質は「愛の贈与」と「責任の学び」による、自己肯定感と自己効力感を育むこと。

表裏一体の本質が偏ると、ズルズルと両方がダメになっていきます。つまり「生きる力」が育めない状態です。失敗する子育ては家族を空洞化させ、愛と責任を忘れた社会ができあがっていきます。

それが今の私たちの国。

▶共同親権とは?【日本再生の希望】現状の問題点やメリットデメリット

子育てする上で一番大切なこと

まとめます。

親が「自分の人生」をしっかり歩めば子は育つ

親は子育て以外で自己実現を楽しみ、学び、ただただ子どもを愛して挑戦を見守るのみです。繰り返しになりますがポイントはたったふたつ。

  • 愛する母性力で→自己肯定感アップ
  • 責任の父性力で→自己効力感アップ

子どもの人生は子どものものです。子どもは親の所有物ではありません。子どもに親のヘルプは不要で大切なのはサポートです。

親は子どもの最強サポーターであれ。
まずは親のあなたが自己肯定感をアップ!

学べば絶対アップします。

私もまだまだがんばります。





きっと大丈夫。
あなたもがんばって。


【おすすめ関連本】
▶お母さんの自己肯定感を高める本|松村 亜里 WAVE出版 (2020/2/15)
▶子どもの自己効力感を育む本|松村 亜里 WAVE出版 (2020/3/14)

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