モラハラさん相手に離婚話は可能なのでしょうか?
離婚するのであれば愛する我が子の幸せを願い、夫婦でしっかり話し合って第二の家族像を構築できると理想的。
でもモラハラさん相手の冷静な話し合いは、冷蔵庫でピザを焼くようなものです。いつまでたっても食べられる状況にはならない。
今回はピザの焼き方を考えてみます。
違う。
モラハラ配偶者との話し合いの是非です。
モラハラ配偶者にはどんなタイプがある?
モラハラ配偶者には大きく分けると2タイプありそうです。包括的にはこんな感じ。
言葉と態度で精神的な苦痛を与える行為
タイプ①定義されているモラハラさん
定義されているモラハラの一部をあげます。
・大きな声で怒鳴る
・無視をする
・連絡を詳細にチェックする
・人付き合いを制限/監視する
・仕事させない/辞めさせる
・人前で馬鹿にする/命令する
・大切なものを壊す/捨てる
・危害を加えるふりをして脅す
罵詈雑言を浴びせたり陰湿な嫌がらせをしたりするのが、モラハラの定義のようです。記録に残しやすい行為かもしれません。
タイプ②説明不可能なモラハラさん
説明不可能なモラハラは、証拠を提示しにくく他者から理解してもらいにくい言動です。
・自分の常識を相手に強要する
・怒鳴らず粘着質な話し方をする
・間違いに気づいても意見を貫く
・責任の所在がとにかく相手
・最終的に相手の気を狂わせる
今回のお話しの背景はこのタイプです。 もちろん体にアザができるわけでもなく、怒鳴り声が聞こえてくるわけでもありません。
モラハラ配偶者と生活するとどうなる?
モラハラ配偶者との生活が続き、他者からの救助が非常に困難な状況になるとこうなります。
特にタイプ②の説明不可能なモラハラさんの場合、誰かの理解を得られにくいです。このような人と面識がなければ、相談してもよくある夫婦喧嘩と勘違いされます。なので助けてもらいにくいです。
モラハラ配偶者と離婚する問題点
モラハラ配偶者と離婚したい場合、数々の難所が話し合いに登場します。
話がかみ合わない
客観的に考えると笑える主張を、モラハラ配偶者は超真剣にしてきます。もちろん当事者は笑っていられません。
話がかみ合わないので離婚の協議が難航しがちです。ただでさえ離婚したいほどの精神状態なのに、話合いで疲弊して離婚どころでなくなる可能性があります。
ありがちパターン
私の主観ですが、モラハラ配偶者さんには常套句があります。
お前の頭がおかしい!病院行け!うつ病や!
私が相談を受ける小さな背景で恐縮ですが、男性から女性に向けてが多い傾向のようです。この常套句には頷く方がたくさんいらっしゃる気がします。誰にも理解してもらえないので余計に。
とにかく自分は一切悪くない。
相手がおかしいのである。
こわっ!自戒!
モラハラ配偶者と離婚する前にできること
モラハラ配偶者とどうやって離婚するか悩ましいですが、そもそも離婚だけが選択肢ではないかもしれません。
モラハラ配偶者の認知の歪みをチェック
訳の分からない言動をただただ繰り返すモラハラさんは、認知が異常に歪んでいるはずです。認知の歪みが直れば事態が好転する可能性もあります。結婚生活の継続を含め将来の選択肢が増えるかもしれません。
敵意帰属バイアスという、悪意でしか物事を判断をできない状態にも注目です。
モラハラ配偶者より自分を変える
相手を変えることは容易ではありませんが、自身を変えることは自分次第でどうとでもなります。
人間関係が崩れるのは関わる人間が未熟だから。相手を未熟だと思うのであれば、写し鏡としてあなたも未熟なのかもしれません。
かくいう私がその未熟者。
離婚するにしてもしないにしても、私は夫婦でのカウンセリングをおすすめします。夫婦で無理ならせめてあなただけでもカウンセリングを受けて、心を落ち着かせてみるのもいいですね。
自分の幸せがなによりも大切
人生において大切なのは自分の幸せだと思います。子どもがいたとしても、まずは自分が満たされないと子どもを満たしてあげられません。
渦中にいると冷静な判断をしにくいです。なので周囲から助言があったらとりあえず耳を傾けましょう。
たくさんあるから!
でもしんどすぎたら気力が残ってるうちに、子ども抱えてとりあえず逃げればいいです。ほんでもって配偶者に居場所をきちんと連絡してあげましょう。
連絡を途絶えさせるのは子どものためによくないし、私みたいに自分の首を絞めちゃうかもしれません。
ちょっと一服してご飯食べて寝てから、これからどうするか考えるのがおすすめです。まずは自分がどうしたいかで、次に家族のことを考えればいい。仕事は休んで大丈夫。子どもも強いから大丈夫。
あなたが元気で幸せなら子どもはきっと幸せです。
きっと大丈夫。
あなたもがんばって。