面会交流に不安な親御さんへ、ストレスを少し軽減できる方法をいくつか紹介します。離婚や別居家庭における面会交流では、子どもと別居する親ならではの不安がありそうです。

帰りたいって言わないかな?
私の愛息子タロジロたちへの接し方も併せて記録。面会交流歴2年半の私とタロジロは、親子分断をよそにとても良好な関係を築けています。誰かのお役に立てばうれしいです。
面会交流を不安に感じる3つの理由
面会交流できるのに不安になるのは、子どもと暮らせていない別居親ならではかもしれません。理由はこんな感じ。
- 子どもと日常的に会えないから
- 親子分断が当たり前の社会だから
- 面会交流後が恐怖だから

不安の理由①子どもと日常的に会えないから
別居親は子どもと会えない時間に不安がただただ募ります。日々我が子を想い、あらゆる想像をした結果、悲観する負のループに陥るのです。子どもへの心配がマックスになると自虐も辞さない?

嫌われているかも。
自分がいなくても平気なのかも。

カモが行列をなす。
不安の理由②親子分断が当たり前の社会だから
子の連れ去りなどによる親子分断が、問題のない出来事としてとらえられている社会背景が不安をさらにあおります。社会からの理解が乏しいので相談もしにくいです。
また「片親疎外」の概念も私たち日本人にはあまりありません。子どもが同居親を嫌う原因を、別居親が一手に引き受ける状況になります。孤立がますます深まるばかりです。
「同居親の別居親に対する嫌悪感や恐怖感と病的に同一化して別居親を疎外ないし拒絶する現象」(青木聡、立正大学、2010)は「片親疎外症候群」と呼ばれています。
※引用元:別居親との交流を拒絶する「片親疎外症候群」の実態を解明したい!|academist(アカデミスト)
不安の理由③面会交流後が恐怖だから
面会交流後を想像すると別居親は不安が襲います。子どもと過ごす時間に幸せをかみしめたあと、日常の会えない現実を突きつけられるからです。

子の連れ去り別居親あるある。
落差に耐えかね撃沈。
面会交流後の親はとてもナーバスになっています。家族や友人からの言葉でさらに傷つくケースも。身近な人からの無意識の攻撃はマイノリティにはよくある出来事のようです。
面会交流の不安をなくすために親ができること
面会交流の不安をなくすために、親が自分でできることをふたつ紹介します。私がタロジロに対して2年半続けて効果を感じている方法です。
- 子どもに言葉と全身で愛を伝える
- 子どもに嘘をつかず正直に接する

今もこの方法でさらに良好な親子関係を構築中!ちなみに面会交流できなくなったので密会してる。
ある意味、間接的な方法かもしれませんが私には効果絶大!
不安をなくす方法①子どもに言葉と全身で愛を伝える
面会交流中は常に子どもへ「愛」を伝え続けましょう!目をしっかり見て「大好きやで」「会えてうれしいな」「毎日想ってるで」などなど。とにかく何でもいいので親の喜んでいる気持ちを子どもに言葉で表します。
そして言葉と併せて大切なのがハグなどのスキンシップです。小さいお子さんであれば抱っこやおんぶを思う存分します。手を繋いだり、頬を寄せあったり、膝に座らせたり。とにかく触れ合うのが大事です。

タロジロは13歳と10歳ですが今もハグしてくれるで。抱っこも喜んで飛びついてくれる。問題は母の腰やな。
不安をなくす方法②子どもに嘘をつかず正直に接する
不安は「知らない」ことから発生します。親子で嘘のない会話をしましょう!親が噓なく正直に接すれば子どもは安心します。親自身も自分を偽っていないので心が安定します。
特に家庭の現状については、子どもの理解度に応じた丁寧な説明が大切です。子どもは何が起きているのかおおむね把握しています。隠すと余計に子どもは葛藤を抱えるので親も不安感が増します。

子どもを侮るなかれ。
自分を偽るなかれ。
面会交流への不安は裁判所や弁護士があおる?
面会交流への不安はときに、裁判所や弁護士の言葉があおらせるかもしれません。たとえば上記の「子どもに嘘をつかず正直に接する」なんかは、司法関係者には苦い顔をされます。

or
弁護士
司法関係者でなくても意見の別れる価値観かとは思います。「トラブルを子どもに知らせる必要はない」との考えもあるでしょう。もちろん言わなくていいこともあります。
しかし繰り返しますが子どもは見透かしています。誰かの意見に惑わされると不安は増すばかり。自分軸大事!
面会交流に不安な親よりストレスが大きいのは子ども
親よりも不安がっているのは間違いなく子どもです。こんな気持ちになっているかもしれません。


子どもたちは両親に気を使いまくっています。なぜならお父さんもお母さんも大好きだからです。そして大好きな親がケンカしているのもわかっています。しかし現実と感情の整理を子どもはうまくできません。
つまり親が不安になるような面会交流をしている家庭の子どもたちの生育環境は劣悪です。
面会交流は不安より親子の絆を膨らませよう!
面会交流に不安になる気持ちは痛いほどわかりますが、会えない親子にとってはかけがえのない一瞬です。どうか親子の絆を育む時間にしてください。
親子の絆を感じられると心は安定します。絆をつくるために努力したことも安心につながります。

できるときにできることを。
タロジロへ
「お母ちゃんは気持ちをわかってくれとる」とポツリと伝えるタロウにうれしくなった。「お父ちゃんは話し聞かへんし嘘ばっか言う」とつぶやくジロウに悲しくなった。
気持ちをわかりあえるって尊いね。
この2年半、お母ちゃんはタロジロからの信用を積み重ねる努力をしてる。
どんな人が人から信用されるのかしっかり学びや。
タロウとジロウならできる。
お母ちゃんがしっかり支えてあげるから。
きっと大丈夫。
あなたもがんばって。