子どもの勉強と自己肯定感の関係が、気になるあなたのための記事です。
「勉強意欲がないけど自己肯定感のせい?どうすれば意欲が高まるん?そもそも自己肯定感って高められるんやろか?」
こんな悩みにお答えします。
記事の内容はコチラ。
- 子どもの勉強に自己肯定感は影響するのか?
- 自己肯定感の低い子どもの勉強意欲の高め方
- 子どもの勉強意欲も自己肯定感も努力で高められる
私はふたりの息子をもつ母親で、社会問題の「子の連れ去り」により、自由に会えない親子になって5年目。母親に会えない状況の息子たちですが、勉強もそれなりに楽しんでいるようです。
平穏とはいえない家庭環境で、息子たちが勉強できている理由のひとつは「自己肯定感」の育み。
勉強に及ぼす自己肯定感の影響をさっそくみていきましょう。
子どもの勉強に自己肯定感は影響するのか?
なんらかのかたちで影響します。自己肯定感は「生きる力の源」みたいなもので、いわゆる勉強など、学ぶ力の基礎となるからです。
影響する解説と各種調査データについてみていきましょう。
- 自己肯定感は安心感の尺度
- 勉強への自己肯定感の影響調査
- 日本の子どもたちの意識調査
- 自己肯定感の国際比較
自己肯定感は安心感の尺度
繰り返しになりますが、自己肯定感は「生きる力の源」で、安心感の尺度ともいえます。心が安定しているほど自己肯定感が高い状態です。
心が乱れていたら集中ができず、勉強どころではありません。散らかっている机の上で勉強できないように、心が散らかっていたら学意意欲もわきにくいです。
結果として、勉強は自己肯定感に影響されるといえます。
勉強への自己肯定感の影響調査
勉強や目標が「自己肯定感」に影響
引用元:東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所 共同研究プロジェクト「子どもの生活と学びに関する親子調査 2017」結果速報
-保護者や先生の働きかけで高められる可能性-
研究所の調査結果によると「成績が上がった子」「勉強が好きになった子」は自己肯定感が高まっているそうです。
学校は勉強で評価される場所ともいえます。勉強に対する意識が自分に対する意識に影響を与える現実は、なんとなく想像できそうです。
学びは自己理解を深めるきっかけで、人は自分を知るほどに、安心感をおぼえてゆきます。
日本の子どもたちの意識調査
今の自分が好きだ | 46.5% |
自分は役に立たないと強く感じる | 49.9% |
今の生活が充実している | 68.9% |
自分の将来について明るい希望をもっている | 59.3% |
うまくいくかわからないことにも意欲的に取り組む | 51.9% |
社会のために役立つことをしたい | 70.8% |
「今の自分が好きだ」「自分は役に立たないと強く感じる」 といった、自分を認める意識の低さが調査結果から読み取れます。
子どもの自己肯定感の低さは、親個人だけの問題ではなく、社会全体としての問題ともいえそうです。
自己肯定感の国際比較
日本の若者は、諸外国の若者と比べて、自身を肯定的に捉えている者の割合が低い傾向にあるが、日本の若者の自己肯定感の低さには自分が役に立たないと感じる自己有用感の低さが関わっていること
引用元:令和元年版 子供・若者白書(概要版) 特集1 日本の若者意識の現状~国際比較からみえてくるもの~
国際比較でみるとより一層、日本の子どもたちの自己肯定感の低さがうかがえます。社会的な問題がはらんでいることを、私たち大人は意識する方がいいでしょう。
子育ての悩みは閉鎖的になりがちなので、ときに大きな視野をもつのが大切です。
自己肯定感の低い子どもの勉強意欲の高め方
勉強意欲を高める方法を3つご紹介します。
- 自己肯定感を親子で高める
- 小さな成功体験を積ませてあげる
- 勉強するきっかけを与えてあげる
①自己肯定感を親子で高める
根本的な高め方はなんといっても自己肯定感を高めること。子どもが「自分は大丈夫!」という安心感をもつことで、勉強への意欲が自然と湧いてきやすいからです。
高め方はいろいろあるので、親子に合いそうな方法を探してくださいね。おすすめ記事を3つ選んでおきます。
1:自己肯定感の意味を知りたい
2:自己肯定感が低い理由を知りたい
3:サクっと高める実践をしてみたい
②小さな成功体験を積ませてあげる
子どもが勉強ぎらいなようであれば、勉強において小さな成功体験を積ませてあげるのがおすすめです。
一問だけとりあえず解いてみる、5分だけ机に向かうなど、クリアできそうな課題を作ってみましょう。そして一問解けたとき、5分机に向かえたとき、心の底から本気でお子さんを褒めてあげてください。
どんな些細なことでもいいので、子どもが自らの力でできたことを探して、親が認めてあげるのがポイント。
③勉強するきっかけを与えてあげる
結果がついてこずに自信をなくしている子どもであれば、勉強するきっかけを親が与えてあげましょう。
成功体験を積んできた子どもであれば、本人は「やればできる」と思っています。遠回りな勉強方法をしているだけかもしれません。学校や塾の先生への相談、YouTubeなどを活用し、楽しく学べる環境を整えてみてください。
学ぶ楽しさを知った子どもは、自然と自己肯定感を高めてゆきますよ。
教えるのはプロに任せる!
子どもの勉強意欲も自己肯定感も努力で高められる
勉強意欲も自己肯定感も、方法さえ知っていれば高めてゆけます。つまり努力さえすれば、誰でもいつからでも高められるのです。
そしてなによりも大切なのが「親の自己肯定感」
子どもの自己肯定感と親の自己肯定感はイコールです。子どもが幼少期であれば、それ以上も以下もありません。
まずは親が自分を大切にすることからはじめましょう。子どもを心配して、この記事をここまで読んでいるだけで、あなたは十分子どものためにがんばっています。
繰り返します。
自分を満たしてください。
そしたら自然と大切な人の自己肯定感はあがるから。
おしまい。