2023.8.29 共同親権導入を軸とした要綱案のたたき台が示されました。共同親権をかくれみのに「単独親権制度観」が色濃い内容になっているようです。社会システムは私たちの価値観の種。今の私たちは「単独親権制度=家制度」でできています。あなたはどんな社会を子どもたちに贈りたいですか?

自己肯定感とはどういう意味?子育てから定義すると簡単スッキリ

自己肯定感について考えすぎて、わけがわからなくなっている人向けの記事です。

「そもそも自己肯定感ってどんな意味?よく聞くけど役に立つん?自己肯定感高まったらどうなるんかな?」

こんな不思議に答えます。
記事の内容はコチラ。

  • 自己肯定感とはどういう意味?
  • 自己肯定感の育みの意味とは「子育て」
  • 「自己肯定感が高まる」とは生きる力の高まりを意味する

私はふたりの愛息子、タロジロを遠隔で子育てするお母さんです。遠隔のゆえんは、実子誘拐+離婚により親子時間が激減してしまったから。

いつか芽吹く子どもの力の源泉となれるよう、私は「種まき子育て」をしています。

種まき子育て5年目の母が「自己肯定感」の意味を、簡単にわかりやすく解説します。

自己肯定感とはどんな意味?

結論、自己肯定感とは「愛する力」です。

もうココで終わってもいいくらい、「愛する力」の一言に凝縮されているのですが説明をつづけます。

自己肯定感とは「自分は大丈夫!」

文字を分解して説明すると、 自己肯定感とは「自己の肯定を感じる」です。言い換えると「自分は大丈夫!」とよーわからんけど信じている状態。

つまり、自分を無条件に愛している状態です

ポイントは「無条件に」
理由なく自分を愛する力が自己肯定感

意味をややこしくさせているのは、きっと「肯定」という単語。ポジティブなイメージがありますが、感情や物事のポジティブやネガティブは関係ありません。だから好き嫌いもひとまず置いておくとわかりやすいと思います。

ありきたりな表現になりますが、「ありのままの自分を肯定できる力」=「どんな自分でも大丈夫!」が自己肯定感です。

研究者による自己肯定感の定義

自己肯定感の定義は研究者の解釈によってさまざまのようです。 ウキペディアさんは次のように説明しています。

現在、これらの言葉は多義的に用いられることが少なくなく、結果としてあらゆる肯定的な心理的要素を表現する包括的名称(umbrella term)となっているという指摘がある。

研究者定義
高垣忠一郎「他人と共にありながら自分は自分であって大丈夫だ」という、他者に対する信頼と自分に対する信頼
樋口善之・松浦賢長現在の自分を自分であると認める感覚。(下位概念:諦観・帰属・独立の3つの概念により構成されると仮定)
※諦観ー受容/帰属ー所属意識/独立ー自立
樋口善之・松浦賢長現在の自分を自分であると認める感覚。(下位概念:自律・自信・信頼・過去)
田中道弘自己に対して肯定的で、好ましく思うような態度や感情。自己に対して前向きで、好ましく思うような態度や感情
多田怜子・蛎崎奈津子・石井トク「自分自身のことが好き(自己受容)」、「自分自身を大切にしている(自己尊重)」、「生まれてきてよかった(自分の命に対する受容)」を合わせたもの。
久芳美惠子・齊藤真沙美・小林正幸自分自身のあり方を概して肯定する気持ち。(理想自己と現実自己のずれをうまく調節しながら、ありのままの自己を受け入れるという自己受容性とは区別する)
東京都教育委員会自己に対する評価を行う際に、自分のよさを肯定的に認める感情。
明橋大二自己肯定感とは「自分は大切な人間だ」、「自分は生きている価値がある」、「自分は必要な人間だ」という気持ち。
諸富祥彦自己肯定感と他概念との関連性について図式化。
東京都教職員研修センター心理学用語のself-esteem(セルフエスティーム)を訳した言葉。
江角周子・庄司一子自己の価値基準を基にした、よいもダメも含め自分は自分であって大丈夫という感覚。
菅原隆志自己(自分自身)を肯定的に解釈して生まれる肯定的な感情のことで、積極的に肯定して生まれる感情。
三浦修平被受容感と自尊感情からなる。
引用:自己肯定感|フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

研究者がこれだけバラバラに定義してたら、そら私たちは意味わからんくなります。なので「自己肯定感=愛する力」が府落ちするよう、さらに説明してみます。

自己肯定感とは生きる力の土台

自己肯定感とは「生きる力」の源ともいえます。人は誰かの役に立つよろこびを生きる糧にする生き物です。だから「自己肯定感=愛する力」を知らないと生きづらい。

たとえば、やたら要求だけする状態は「愛されたい」状態。自分のしたいことばかり押し付けてくる人と、仲良くするのは難しくありませんか?一方で、誰かに何かしてあげたい状態は「愛する」状態です。

繰り返しやけど「無条件に」が大事。見返り求める「愛する」は「愛されたい」やでな

生きてゆくには「愛される」ではなくて、「愛する」の感覚がとってもとってもとっても大事。愛する感覚が生きる力になるからです。そして、生きる力の土台が「愛する力」で自己肯定感。

自己肯定感の育みの意味とは「子育て」

自己肯定感の育みを子育てと理解すれば、自己肯定感の意味をさらに整理しやすくなります。子育てとは子どもが自立するサポートで、自立とは「生きる力」のある状態だからです。

親が子どもを無条件に愛すると、子どもは絶対的な安心感をもちます。何をしても何をしなくても自分が認めてもらえると、人は自分の存在を自分で肯定できます。「自分は大丈夫!」の感覚です。

繰り返しになりますが、自己肯定感とは「自分は大丈夫!」の感覚。自分の存在を肯定できる感覚は、自分を無条件に認めてもらえる安心感から生まれます。

つまり、親の「無条件の愛=愛する力」の子育てが、子どもの「自己肯定感=愛する力」を育みます。幼少期に育めたぶんだけ生きる力がつくから、まさに子育てそのもの!

勘のいい人は気づいたと思うけど「親の自己肯定感=子どもの育て方=子どもの自己肯定感」

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「自己肯定感が高まる」とは生きる力の高まりを意味する

またまた繰り返しになりますが、自己肯定感とは「愛する力」を意味します。そして自己肯定感が高まると、愛する力が高まり、生きる力が高まります。

愛する力とは、無条件に誰かのために何かできる感覚でもあり、損得を超えた絆を育む力の源です。人はひとりでは生きていけません。生きる力とは絆を育む力でもあり、絆を育むには損得で判断しない愛する力が必要です。

永遠とループしそうなのでまとめます。

自己肯定感とは「愛する力」または「生きる力の源」

自己肯定感が高まれば愛する力も高まって、生きる力も高まります。

自己肯定感は「力」です。
高めるも高めないも自分でできる。
そしていつからでも大丈夫。

高めてくれるのは「学び+行動」だから。

意味にスッキリしたら、せっかくなんで自己肯定感を高めちゃいましょう。

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