前澤ひとり親応援基金の「養育費安心受取りサービス」について考えてみます。
【 養育費安心受取りサービス】
・ひとり親の社会的問題の解決へ
・前澤友作氏が2020年母の日に立ち上げた基金
・社名は「株式会社 小さな一歩」
※2021年時点サービス一時停止
「いろいろあった親がかっこいい背中を子どもに見せ続けられるように」と前澤氏。
コロナ渦において、ひとり親にまつわるさまざまな問題がニュースとなっています。国民の関心が高まる中での、基金と会社設立のスピード感にはうなるばかりです。
ビジネスの原点は社会や個人の問題解決だろうから、どんな形であろうと評価を受ける取り組みには違いなさそう。
前澤ひとり親基金における養育費受取りサービスを、ただもろ手を挙げて「ええやん!」と評価する人へ母目線をお届けします。
前澤ひとり親応援基金で親子は救われるのか?
前澤ひとり親応援基金によって、別居親から養育費をもらえる同居親は増えるだろうから、金銭的には救われる親子がいそうです。
ひとり親の貧困は大きな問題となって日本社会にはびこっています。
そして新型コロナウイルスによって、貧困以外のひとり親家庭の問題も取り扱われる日常が増加。ひとり親家庭の問題は社会全体で考えるべき、といった風潮がもちあがった感じがします。
ここで突然。
前澤友作氏のサービスは養育費の搾取です。
家族の崩壊に手を貸し続けている弁護士や各種公的施設や団体が、離婚ビジネスとして子どもへの養育費を搾取してきた方法と類似しています。
養育費は子どもの権利で、誰かによって搾取される金銭ではありません。
子どもに全額を届けたほうがいいと思います。
前澤ひとり親応援基金と離婚ビジネス
日本では婚姻費用や養育費から弁護士報酬を抜き取る行為が、合法とされる慣習があります。世界的にみても珍しい報酬制度らしいです。
法律を身近にするための「法テラス(政府設立)」の成功報酬基準から証明してみます。
【 養育費の成功報酬 】
・クライアントが受け取る養育費2年分×10%+消費税
つまり国の設立した機関が「養育費から報酬をとっていいよ~」と決めています。養育費をたくさんもらって離婚するクライアントが増えるほど、 弁護士の報酬は増えてゆきます。
そして弁護士や諸施設に依頼するより手軽に、養育費を別居親から徴収できるシステムにしたのが前澤氏です。 前澤氏は貧困で困るひとり親に養育費を届けて、少しでもよりよい社会にしたい志があるのかもしれません。
同居親側からすれば、面倒な手続きなく養育費を手に入れられるので、とても利便性の高いサービスでしょう。
しかし養育費でサブスク?
笑えんな。
前澤ひとり親応援基金における養育費の問題とは?
私が考える前澤ひとり親基金の問題点は以下の通りです。
・ 子の親とのつながりを無視
・ 子から父親(母親)を抹消
このサービスにより別居親から養育費が振り込まれる過程を、子どもはどのように感じるでしょうか?同居親は子どもになんと説明するのでしょうか?
「お父さん(お母さん)の給料を差し押さえて、その手数料を前澤氏に払ったから、お父さん(お母さん)から養育費が支払われている」と知った子どもが親からの愛情をきちんと感じられるとは思えません。
ま、嘘も方便という手段はあるな。
養育費は子どもを健全に育てるための費用で、別居親から巻き上げるお金ではないです。
子ども手当の支給に自治体が手数料をとったら、苦情すごいと思うのは私だけ?? 税金やから比較ベースが違いすぎるけど。
ひとり親という社会的弱者を救うと見せかけて、当然のように子どもの権利を剥奪しているように感じます。子どもの心を傷つける基金かもしれません。
とはいえ困っている人を助けるために、なにかしら行動できる前澤氏は素晴らしい実業家だと思います。注視すべきはココ ↓ かも!?
国の制度がめっちゃくちゃやから民間が何とかしようと動いている
弱すぎる私は愛息子のタロジロすら守れへんのに、文句言うとる場合ではない。
前澤ひとり親応援基金から共同養育への第一歩を願う
社会的な影響力のある前澤氏の新会社設立によって、「共同養育の価値観」が日本社会に広まっていけばいいと切に願います。 どんな角度からでもいいから。
共同養育の社会となる順番として、私たちが受け入れやすいのはおそらく養育費の支払いです。面会交流などの親子のつながりが二の次になるのは残念ですが、これがきっと日本社会の現状。親子の普遍的な関係性を維持できるような制度より「シングルマザーに金渡せ!」でしょう。
養育費の不払いについては社会問題として報道されますが、面会交流の阻害や不履行についてはほぼ一般人の耳に入っていきません。離婚や未婚の状態では親はひとりとの認識で、子どもと別居親が親子である感覚が日本人には欠落してます。
とはいえ養育費は大切 です。
お金は精神的な安定につながるから。
養育費だけでなく面会交流も適切に社会通念化し、親子らしいつながりを推進する小さな一歩にも期待します。
日本の単独親権脳の壁は厚そうだけど
「ひとり親家庭の大きな問題点に気づいたから新しい取り組みする」
この前澤氏ツイートで、単独親権によるおかしな社会構造に気づいたんだと本気で思った私。
当事者でもない限りなかなか見える景色ではないと、改めて社会のブ厚い壁を感じた前澤氏の新会社設立話でした。
非力な私は2020年6月の誕生日に、親子の普遍性と共同養育について想いを伝える機会をもてました。
理解を示す温かい世界がそこにはありました。捨てたもんじゃない大人もたくさんいるもんだ。
タロジロへ
6月はジロウとお母ちゃんの誕生月!
ジロウ生まれてきてくれてありがとう!!
タロウはお兄ちゃんになった月やね!
ジロウが生まれるのをタロウがそわそわして待ってたのがついこの間みたいです。
出産に立ち会ったタロウと、ジロウの誕生を覚えているかの話になったとき、ジロウが「覚えてへん・・・」と残念そうに答えたのにはウケたなぁ。
二人とも大きくなったね。
一緒に暮らせなくなって2年半以上経つけど、タロジロが元気に育っているだけでお母ちゃんは幸せです。
そしてずっと変わらず、お母ちゃんと住みたいと言い続けてくれてありがとう!!
ジロウの誕生日も二人の希望する過ごし方ではなかったけどまぁええやん。だって楽しかったから!
起きる出来事はすべて自分の考え方次第で感じ方を変えられる。タロジロの人生は自分で作っていけるからな。
もちろんお母ちゃんが全力でサポートします!!
きっと大丈夫。
あなたもがんばって。