タロウとジロウを連れてマダ夫から逃げ出したのは夏休み最終日。
もう無理だと張り詰めた糸が切れたのはその3日ほど前でした。
妹夫婦宅でかくまってもらっていますが、生きた心地がしません。
妹夫婦も、いつマダ夫がやってくるか、自分の子たちに危害を加えられないか、とピリピリしています。
逃げても地獄です。
地元の警察の指示通り、逃げた先の警察へ足を運びましたが、事件が起きて忙しいから平日にして~と門前払い。
情けないかな、当時の私には何度も警察へ赴く気力はありません。
そうだ!マダ夫が追ってこられない場所へ行こう!
夫は人生のほとんどを生まれた地域で送っており、海外嫌いでもあります。
もちろん、パスポートなど持っていません。
対する私は、国内外合わせて10箇所程度ですが、異なるまちに居住経験あり。
タロウとジロウを連れてマレーシアへ飛行機でびゅーーーん。
あっという間にマダ夫から物理的な距離をゲットします。
とにかく、マダ夫から見つからない場所への移動しか考えられなくなっている私です。
鬼ごっこに集中するのみで先のことなど考える余裕は一切ありません。
かねてより海外移住に興味のあった私は、ニュージーランドとマレーシアでの生活について情報収集をしていました。
マレーシアに決めた理由は、物価安いし、冬服いらんし(※荷物少なくてすむ)、英語通じるし、程度です。
子ども目線でなら、ダイバーシティやから多様な価値観備わりそう!でしょうか。。。
その前年には、タロウとジロウと3人で1ヶ月ほどフィリピンで過ごしており、楽しく滞在できた背景も後押しします。
このフィリピン滞在は、子供の語学留学を名目にしていますが、マダ夫から離れたくて仕方ない私の精神的要素も大きいです(※別居をお願いし続けて2年目の頃)。
話は変わりまして、 世界には「ハーグ条約」という、国際的な子どもの連れ去りを防ぐための多国間条約があります。
日本では、世界からの非難を受けて(※母ペディア)、2014年に施行されてる条約です。
マレーシアはハーグ条約には加盟していません。
多くの国では一方の親が子どもを連れて出ていくと誘拐、つまり、犯罪になります。
私のマレーシア逃亡行為は、世界の価値観によると子どものために正しくありません。
ちなみに、渡航当時はハーグ条約の存在すら知らない私です・・。
ハーグ条約にまつわる話は長くなるのでまた改めます。
マレーシアへは飛行機に乗れば行けるので、私にとっては、新幹線に乗って国内を移動するのと大差はありません。
違いはパスポートが必要か否かぐらいです。
住む場所は Airbnb (エアビーアンドビー)などを利用すれば簡単に見つかります。
勢いのある国なので仕事もゴロゴロしています(※渡航当時)。
そして、これらの私の感覚は後で痛い目をみます・・・。
で、マレーシア到着。
深夜にも関わらず、タロウもジロウもうきうきそわそわ。
母はぐったりw
3人ともお腹ペコペコで、空港のファミマに寄ってジュースとパンを買います。
えぇ・・私たち親子のマレーシアの初飲食はファミマですw
タロウとジロウは「おー!マレーシアにもファミマあんのか~」と感心。
マレーシア通貨のリンギット(※リンギッって言おうw)も手に入れて、タクシーでコンドミニアムへ向かいます。
深夜にも関わらず、コンドミニアムのオーナーが笑顔で出迎えてくれ、たわいもない雑談をします。
部屋についての説明がほしいなぁと尋ねてみると・・・ん!?
まさかのシェアハウス!しかも WiFi なし!!
タロウとジロウがいるので、貸し切れる部屋を予約したつもりの母です。もちろんWiFiつきの。
そして、Airbnbの説明画像とまったく異なるお部屋が目の前に登場します!
日本なら訴えられるレベルの違いです!?もはや笑うしかない?
ここは海外・・気にするな!と自分に言い聞かせようとしますがかなり動揺!!
深夜ということもあって、オーナーは「あとはシェアメイトのサラって子に聞いてね~」と帰っていきますw
明日まで会えへんやん!てか、明日家おるん?サラって子?
WiFiないからスマホもパソコンも使えんし!
とりあえず、疲れたのでシャワーを浴びて寝ました。
マレーシアは暑いです。。
きっと大丈夫!?
あなたもマレーシアに住んでみる?