配偶者に連れ去られた我が子に会いに行くと通報される国があります。日本です。
共同親権の国民からすると摩訶不思議な出来事が起きている気がします。日本は先進国に例のない親権制で、隣国では北朝鮮と類似。
今回はオーストラリア人男性が日本で有罪判決を受けたお話しです。もちろん親権制が関係します。
連れ去られた我が子に会いに行くとどうなる?
連れ去られた我が子に会いに行くと、日本では不思議なことが起こります。一例はこんな感じ。
- 家族や親戚に追い払われる
- 教育機関から追い出される
- 警察に通報される
とにかくおかしな人扱い。
連れ去られた我が子に会いに行って逮捕!?
連れ去られた我が子に会いに行った結果、逮捕されたお父さんがいます。日本在住のオーストラリア人男性で、 2020年1月15日東京地裁にて住居侵入罪で懲役6ヶ月執行猶予3年の有罪判決を受けています。
子を連れ去られたお父さんが逮捕された理由
子どもと妻らが暮らすマンションの共用スペースに、オートロックのドアをすり抜けて侵入したので罪になったそうです。オーストラリア人男性は不法侵入に関しては謝罪していますが、子どもの無事を確かめたかっただけだと主張しています。
つまりお父さんは親権者。
連れ去り家庭のお父さんとお母さんの言い分
お父さんは妻が子どもたちを誘拐して、父親に子どもを会わせないようにしていると非難しています。お母さんは父親による暴力を訴えています。お父さんは暴力を否定しており真実は当事者のみぞ知る状況です。
連れ去られた我が子に会いに行った背景
有罪判決を受けたお父さんは、2019年5月に妻が子どもを連れて出ていって以来、一度も子どもに会っていなかったらしいです。また、裁判所にも警察にも妻の家族にも「子どもの無事を知らせてほしい」とお父さんは何度もお願いしたけど、回答を得られなかったと言っています。
逮捕された時期は2019年10月で、関東地方に上陸した大型台風による大被害が出た直後。連絡なかったらそら心配やろ。
素朴な疑問
妻の主張どおり暴力があった可能性も否めませんが、私にはたくさんの疑問が湧いてきます。
- 子どもの安否確認をなんで無視?
- 一言「無事」ってなんで誰も伝えない?
- 暴力が懸念される連絡を警察はなぜ放置?
- 放置による妻や子どもへの対策は?
- お父さんに会えない子どもの気持ちは?
謎めく。
子の連れ去りは国際的には「誘拐」または「拉致」
日本の子の連れ去りは国際的にたくさんの批判が寄せられています。子どもの権利条約委員会やEU議会からも苦言を呈されている状況です。
※日本における国際的な子の連れ去り|フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
オーストラリア人お父さんは、日本の共同親権制度導入を切望しながら、判決後にこう語ったそう。
また、検察官から「法にのっとった離婚手続きをするか?」の質問にイエスと答えないと、保釈されない状況だった記事もでています。「保釈してあげるから子どものことはあきらめてね」って脅迫に聞こえてしまいます。親権あっても親子会えないのに離婚して会えるのか?
連れ去られても面会交流あるから問題ない?
連れ去られた子どもは親との面会交流が途絶えているようです。離婚家庭において一日約400人の子どもが親と生き別れになっています。
婚姻外で単独親権となる日本において、親子関係を紡げる面会交流はお飾りのシステムです。子と別居する親と子の親子関係は軽視されます。子どもの人権は考慮されず、たとえ子どもが勇気を振り絞ったとしてもかき消されます。同居親の感情で子どもを扱い、裁判所も弁護士も当然のように押し付けてきます。
虐待されている子どもだとしても、「親を知りたい愛されたい」と願っているはずです。
親が子どもに会いたいと願う気持ちは、子どもに興味を抱かない親よりずっとずっと親らしい感情で、尊重こそされ、否定されるものではありません。
子どもを心配して会いに行き、逮捕されたお父さんをあなたはどう思いますか?
タロジロへ
ジロウ。
「お母ちゃんとタロウと3人で暮らしたい」て2年以上言い続けてくれてありがとう。
お父ちゃんも仲間に入れてあげようよって言っても、「嫌や」というジロウをお母ちゃんは心配してます。「お父ちゃんが家出ていったらいいねん」と断言するジロウの心の中はどうなっているんやろか。
お母ちゃんは親として申し訳ない気持ちでいっぱいです。
タロウ
最近よく泣くね。地平線のような感情をもつタロウが泣く姿は、きっと誰も想像しないはず。ちょっと心配するけど、お母ちゃんの前では、安心して泣けてきちゃうんやって思ってる。
タロウもジロウも、悲しかったら泣いて、腹がたったら怒って、楽しかったら笑おう。お母ちゃんは近頃うれしくても泣くけどな。
タロウとジロウが元気なだけで涙がこぼれそうになります。
きっと大丈夫。
あなたもがんばって。