「子どもの幸福度って自己肯定感と関係あるん?どうすれば子どもの幸福度は上がるんやろう?ん?そもそも幸せってなんやねん?」
こんな疑問に答えます。
記事の内容はコチラ。
- 子どもの幸福度と自己肯定感は関係する?
- 子どもの幸福度は親の自己肯定感しだい
- 幸せ見つける日常が親子の自己肯定感になる
私は自己肯定感をフル活用して子育てするお母さんで、10代の息子が2人います。「子の連れ去り」という社会問題により、自由に会えない親子になって5年目ですが、母子の絆はありがたいことに強固です。

この記事では幸福度と自己肯定感の関係を、世界的な指標から解説します。読み終えると今より幸せな気持ちになれるので、楽しみながら読み進めてくださいね!
子どもの幸福度と自己肯定感は関係する?

子どもの幸福度と自己肯定感は関係します。自己肯定感は幸せを感じられないと育みにくいからです。
幸福度にはさまざまな指標があります。以下の2つの調査結果から、幸福度と自己肯定感の関係性について考えてみましょう。
- ユニセフ子どもの精神的幸福度
- 2022年世界幸福度ランキング
ユニセフ子どもの精神的幸福度

先進国の子どもの幸福度をランキング 日本の結果について(概要)
ユニセフの研究機関が2020年に発表した、日本の子どもの幸福度順位は次のとおりです。
- 精神的幸福度→「37位」/最大で41ヵ国
- 総合的な幸福度→「20位」/38ヵ国
- OECDとEU加盟国が対象
- 指標によってデータのある国が異なる
日本の子どもたちの精神的幸福度は世界比で下位。自己肯定感の低さが想像できます。
幸福度の分析分野は3つ
分野 | 順位 | 指標 |
精神的幸福度 | 37 | ・生活満足度が高い15歳の割合 ・15~19歳の自殺率 |
身体的健康 | 1 | ・5~14歳の死亡率 ・5~19歳の過体重/肥満の割合 |
スキル | 27 | ・数学、読解力で基礎的習熟度に達している15再野割合 ・社会的スキルを身につけている15歳の割合 |
先進国の子どもの幸福度をランキング
日本の子どもに関する結果
幸福度の分析では、精神的幸福度以外に「身体的健康」「スキル」もあります。
身体的健康やスキルは、自己肯定感に関係なさそうに思えるかもしれません。しかし、子どもたちを取り巻く世界が覗ける指標で、子どもたちの心にどう影響しているのかがわかる結果をだしています。
以下で説明していきますね。
精神的幸福度と身体的健康の結果の乖離に注目
身体的健康1位という順位の高さは、物理的な社会の豊かさを想像できます。なのに精神的幸福度は37位でめちゃんこ低い。つまり、次のように考えられます。
医療、保険制度、安全に恵まれた環境なのに、心が豊かでない状態。
「過体重/肥満」の割合は世界比ぶっちぎりの1位
また、日本の子どもたちの身体的健康の内「過体重/肥満」の割合は、世界比で突出して低い数値がでています。読み取れる背景は次のとおりです。
心が満たされていない子どもたちが超健康という不思議。

基礎学力があるのに社会的スキルがない
スキルについては「 数学、読解力の学力スキル」はトップ5で、「社会的スキル」はワースト2です。両極端な結果によりスキルは総合して27位。以下のように考えられます。
日本では社会的スキルが磨けない教育を進めているらしい。

「社会的スキル=生きる力」
「生きる力の源=自己肯定感」
日本の社会システムは総じてアンバランス
結果からみえるのは日本の社会システムのアンバランスさです。バランスが悪いので、日本の子どもたちは生きづらい環境で生活していると考えられます。
生きづらい環境なので子どもたちは幸福度が低い。そして自己肯定感は生きづらい環境では健全に育まれにくいです。
報告による捻じれ結果は、日本独特の価値観が起因しています。その大きな原因は私たちの国の親権制度です。
深堀りできるお話しは「子どもの連れ去りはガラパゴス日本の象徴/生き抜くために大切な1つのこと」でしています。
2022年世界幸福度ランキング
子どもだけでなく国としての幸福度も確認して、子どもたちへの影響を考えてみます。
日本の幸福度は対象国150ヵ国以上中「54位」です。2021年は56位。2020年は62位。先進国G7で最下位には変わりありませんが、少しづつ順位は上がっています。
以下で分解しながらみていきましょう。
幸福度ランキングの評価の指標
- 一人当たりの国内総生産(GDP)
- 社会的支援(Social Support)
- 健康寿命(healthy life expectancy)
- 社会的自由(freedom to make life choices)
- 寛容さ(Generosity)
- 汚職の無さ・頻度(Perceptions of corruption)
- 人生評価/主観満足度 + 残余値(Dystopia + Residual)
調査報告元は国連設立のSDSN(持続可能開発ソリューション・ネットワーク)。指標参照元はWorld Happiness Report 2022/Happiness, Benevolence, and Trust During COVID-19 and Beyond です。
日本の幸福度の指標結果は子どもの幸福度指標と類似
「GDP」は上位国と大差なく、「健康寿命」においては上位国より高い結果がでています。
一方で低い結果となったのが「寛容さ」「社会的自由 」です。そしてさらに低いのが「人生評価/主観満足度」。
SDSNの幸福度調査からも、私たち日本人は物質的な豊かさがある一方で、精神的な豊かさに欠ける結果を読み取れます。

子どもの幸福度は親の自己肯定感しだい

子どもの幸福度を高める身近なツールは「親」です。
各種データからは、子どもの幸福度と自己肯定感の相関性を想像できます。また、子どもの環境と大人の環境が密接に関係している点も理解できます。
子どもへの適した働きかけはもちろん大切ですが、なによりも効果的なのが、親が自分の自己肯定感を高めることです。

いわゆる子育て期の親子の自己肯定感は、親も子もほぼ一緒です。子どもだけが高いことはまずありません。なので、子どもの幸福度を上げるのは超簡単。
大人が自己肯定感を高めて幸福感を味わっていればいい。
子どもを変える必要はなく、ただ大人が変わればいいだけです。
幸せ見つける日常が親子の自己肯定感になる

まとめます。
幸福度は自己肯定感によるけれど、自己肯定感があるから幸せなのではありません。幸せを探せるほどに、自己肯定感は高まってゆくからです。
幸せは日常にたくさん転がっています。どうぞ親子で幸せ探しを楽しんでください。
夜の「おやすみ」、朝の「おはよう」。親子で挨拶できる日常はきっと幸せです。挨拶して眠りに就けるのも幸せだし、挨拶できる朝を迎えられるのも幸せ。
親子の日常そのものが奇跡的です。
だからお子さんのいるあなたはもう幸せなのかも。
なんか自己肯定感高まってきたでしょ?
その調子でどんどん幸せになっちゃいましょう!
おしまい。
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