認知の歪みで攻撃的に?敵意帰属バイアスからの学びが生きやすさへ

  • 2019年12月24日
  • 2024年2月22日
  • 心理

認知の歪みによる攻撃的な言動により、日常生活に支障をきたしていませんか?今回は認知の歪みを知って攻撃性を回避する方法をしたためます。

「敵意帰属バイアス」は攻撃的になる認知の歪み代表例です。私は敵意帰属バイアスとはご縁があるようで、「認知の歪み状態」も「認知の歪み状態の人」ともご縁あり。

敵意帰属バイアスは誰でもかかりやすい

両面を知る私は今、認知の歪みによる攻撃性はほぼ皆無。地蔵の如く生きるのが楽です。

あなたに菩薩的救済が降り注ぎますように。

認知の歪みによる攻撃とは

認知の歪みで攻撃的になる概要をまずは理解しましょう。

認知の歪みとは

認知の歪みの概念をつくった精神科医のアーロン・ベックによると、認知の歪みとはこういうらしいです。

誇張的で非合理的な思考パターン(irrational thought pattern)である。これらは精神病理状態(とりわけ抑うつや不安)を永続化させうる

引用元:認知の歪み|フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

不安の永続化はなんかヤダ。

研究を引き継いだアーロン・ベック博士のお弟子さん、デビッド・D・バーンズ博士の書籍は、日本語版でたくさん出版されています。「いやな気分よさようなら」は英語版300万部以上のベストセラー!!

思い込みや勘違いで攻撃的になる

認知が歪むと思考が非合理的になるので、思い込みや勘違いが起こってしまいます。 相手に悪意がなくても相手の言動をやたらとネガティブに受け取り、怒りや不安や恐怖を感じてしまうのです。

恐れおののく結果が「攻撃」による意思表示となるのでしょう。

認知の歪み=「考え方の癖」との解釈も!

認知の歪みで攻撃的になる原因

認知の歪みによる攻撃的な行動には理由があります。代表的なのが「親子関係」です。幼少期の親との関りが認知の歪みをつくっているかもしれません。

攻撃性は「不安」や「恐怖」の感情がポイントです。つまり弱い自分を守ろうと必死になった結果、相手を攻撃してしまいます。

漠然とした不安や恐怖は、親からの愛情不足が原因のひとつです。いい大人になってまで?と思うかもしれませんが、「アダルトチルドレン」などはわかりやすい例といえるでしょう。

認知の歪みパターンをチェックして攻撃を回避!

認知の歪みをチェックできる10パターンをご紹介します。「認知の歪み」の概念を築いた精神科医のお弟子さん、デビッド・Ⅾ・バーンズによるチェック項目です。

以下の10パターンは当てはまるほど、不安傾向が高い認知なので、うつ病のなりやすさもチェックできます。

▢全か無かの思考物事に白黒つけたい
▢ゆきすぎた一般化不十分な経験や根拠を一般論にする
▢心のフィルター「悪い」にフォーカス「良い」を除外
マイナス化思考 良いことを悪いことにすり替える
論理の飛躍心の読みすぎ
・相手に確認せずネガティブ推測+予防
先読みの誤り
・結果は悪くなると推測+結論づけ
拡大解釈
  過小解釈
ネガティブを過大に
ポジティブを過小に
▢感情の理由付け感情を根拠にして結論づける
~すべき思考「すべき」「せねばならない」と期待する
▢レッテル貼り自他問わずに過去の印象や言動のみで人物像を判断
▢誤った自己責任化 悪いことは全部自分のせいだと思い込む
参照: 認知の歪み|フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

バーンズ博士いわく「マイナス思考」が最もたちが悪いらしいです。攻撃性とマイナス思考の相関性は濃そう!

当てはまりすぎる人とは距離を置く!?

認知の歪みで攻撃的にならないためには?

認知の歪みによる攻撃性の緩和には、上述した認知のパターンを知ることがおすすめです。攻撃性のもととなる認知パターンを知ると、対処法が見えてくるからです。

怒りにもとづく言動は表面的な感情の噴出でしかありません。攻撃性の奥にはもっともっと大切な感情が隠れています。たとえば「悲しい」「寂しい」「恥ずかしい」などです。

隠れた感情が攻撃性を治すカギ!

相手の攻撃性を治すのは難しいですが、自分の攻撃性であればきっと治せます。自分でなんとなく違和感があるのなら、生きやすくなるチャンスです!まずはなぜ「攻撃的」になるのかを考えてみましょう。

認知の歪みを攻撃的な言動の背景にしてみる

認知の歪みによる攻撃では視野を広くもつのが大切です。バイアスのかかっている相手からの攻撃を、真に受けてしまうと精神的にまいってしまいます。

理解し難い言動の繰り返しでは認知の歪みを疑ってみましょう。そして自分と相手の問題を切り離し、目の前のトラブルを俯瞰してみるのがおすすめです。

大切なのは無理をしないこと!
心が病むまで我慢する必要はなし!
あきらめて距離とるのも大事!

認知の歪み「敵意帰属バイアス」の攻撃性から学びだくさん!

攻撃的な認知の歪みでは「敵意帰属バイアス」がわかりやすいです。相手の言動のすべてに悪意を感じて、攻撃的になってしまう認知の歪みです。

母の身近に敵意帰属バイアスの人有。本人はめっちゃしんどそう

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私も若かりしころは敵意帰属バイアスをはじめ、認知の歪みが強い傾向にあったように思います。だけど今はかなり穏やかに。すべては体験による学びからです。

認知の歪みが度を越えちゃうと、きっと生きるのがしんどいです。もちろん相手する側もしんどいです。なんかしんどかったら「なんでやろ?」って自分の心に尋ねてみましょう。

母は死ぬときに聖母になってる予定です。
なんか生きやすそうやん。

あなたはどうなって人生を終えますか?


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